― 読者の方のご指摘に、オネスト理念で向き合った記録
「理由で解くシリーズ」を制作しております、玄康株式会社の黒澤一弘です。
私たちは「オネスト(正直)であること」を理念に掲げ、「完璧を装うより、あなたと一緒に磨き続ける」ことをお約束してきました。今回はその約束にそって、教材の解説に見つかった誤りと、その全面的な点検・修正の経緯を、包み隠さずご報告します。
先日、鍼灸を学んでいる読者の方から、ご丁寧なメールをいただきました。『臨床医学総論』の徒手筋力検査(MMT)まわりの解説について、「答えは正しいのですが、誤りの選択肢につけられた解説が、まったく別の検査法の説明になっている箇所が散見されます」というご指摘でした。
実際に該当箇所を確認したところ、ご指摘のとおりでした。たとえば、ある選択肢が「ライトテスト」なのに、その解説は別の検査法(モーレイテスト)を説明している——といった不整合です。答えそのものは公式の正答どおりで正しいのですが、解説の文章が隣の項目のものになってしまっていました。
学習の妨げになる、見過ごせない問題です。すぐに全面調査に着手しました。
『臨床医学総論』の全744問を一問ずつ照合した結果、解説と選択肢が食い違っている問題が92問(延べ212箇所)見つかりました。分布には、はっきりとした偏りがありました。
| 章 | 不整合が見つかった問題数 |
|---|---|
| 第6章 神経系の診察 | 36問 |
| 第7章 運動機能検査 | 42問 |
| 第9章 臨床検査法 | 13問 |
| 第5章 局所の診察 | 1問 |
一貫していたのは、「答えは常に正しく、崩れていたのは解説の文章だけ」という点です。正答は各回の公式正答に基づいており、そこに誤りはありませんでした。
不整合が集中していたのは、上のとおり「神経系の診察」「運動機能検査」「臨床検査法」の章でした。これらは、「この反射はどれか」「この神経はどれか」「この検査法はどれか」といった、よく似た専門用語がずらりと並ぶ問題が特に多い章です。
解説を一問ずつ用意していく過程で、この“似た項目の密集”のなかで、解説文と選択肢の対応が入れ替わってしまっていました。大量の解説を整備するなかで生じた、対応付けのずれです。
念のため申し添えると、これは特定の章に限定して起きた不整合で、教材全体に及ぶものではありませんでした。実際、他の科目(臨床医学各論・解剖学・生理学)にはこうした用語密集の問題群がほとんどなく、後述のとおり点検しても不整合はごくわずかでした。
「総論で起きたなら、他の科目は大丈夫か」——ご指摘をくださった方も、そこを案じておられました。そこで、シリーズの主要4科目すべて、合計4,298問を一問ずつ、解説と選択肢が一致しているかを照合しました。
| 科目 | 問題数 | 見つかった不整合 |
|---|---|---|
| 臨床医学総論 | 744問 | 92問 |
| 臨床医学各論 | 1,501問 | 3問 |
| 解剖学 | 1,095問 | 1問 |
| 生理学 | 958問 | 2問 |
他の3科目はごく少数で、その内容も多くは表示ラベルの軽微なものでした。もちろん、これらもすべて修正しています。
見つかった不整合は、一つひとつ「その選択肢そのものを正しく説明する解説」に作り直し、医学的な正確さを確認したうえで反映しました。
また、精査の過程で、ごく一部に「正答そのものの取り違え」の疑いも見つかりました。これらは医学的に検討し直し、正しい答えへ訂正しています(例:ある問題で、糸球体ではなく尿細管が正答であるべき箇所など)。問題文と正答は、根拠が確認できたものだけを、慎重に修正しました。
教材は、電子書籍・アプリ・暗記カードなど複数の形でお届けしています。今回の修正は、そのすべてに行き渡らせました。
アプリは審査を経て、順次アップデートとして配信されます。電子書籍・暗記カードも改訂版に差し替えます。
今回の全面点検は、一通のご指摘から始まりました。誤りに気づき、わざわざお知らせくださったことに、心より感謝申し上げます。おかげで、シリーズ全体の信頼性を大きく高めることができました。
そして、誤りが残っていたこと自体を、お詫び申し上げます。私たちは「解説は一問ずつ丁寧に作り込んでいるが、ごく一部に誤りは残りうる。だから、隠さない」と申し上げてきました。今回はまさにその場面でした。隠さず、直し、すべての形でお届けする——それが私たちのオネスト理念です。
各解説の末尾には「🖊 解説の修正を依頼」ボタンがあります。お気づきの点があれば、どうかワンタップでお知らせください。いただいたご指摘は確認のうえ反映し、アップデートでお届けします。売って終わりにはしません。誤りに気づけば直し、よりよい教材へ、あなたと一緒に磨き続けます。